オルタードスケールは、メロディックマイナースケールの第7音から始まるドミナント系のスケールです。
構成音の音程はルートから見て
【半 全 半 全 全 全 全】の音程になります。
メロディックマイナーモードでは、スーパーロクリアンという名前があるのですが、オルタードスケールと呼ばれるほうが多いです。(実際はスーパーロクリアンはマイナーセブンフラットフィフスに使用した場合、オルタードはドミナントセブンスに使用した場合の名前なので、理論的には違うものです。)
オルタードドミナントスケールといわれる事もあります。
オルタードスケール(オルタードドミナントスケール)には、アボイドノートはありません。
ミクソリディアンスケールの特徴となる音は、短7度(m7th)になります。これが、ブルージーな雰囲気を醸し出す音にです。
オルタードスケール(オルタードドミナントスケール)はドミナントセブンスコードのコードトーンとオルタードテンションだけで構成されているため、アウト感のあるジャズっぽいサウンドが特徴です。
Cオルタードスケール(Cオルタードドミナントスケール)の音程を五線譜で表すと以下のようになります。
Cオルタードスケール(Cオルタードドミナントスケール) ┌――――――――――――――――――――――――┬┐ ├――――――――――――――――――――――――┼┤ ● ├――――――――――――――――――♭●――――┼┤ ♭● ├――――――――――――♭●――――――――――┼┤ ♭● └――――――♭●――――――――――――――――┴┘ ♭● ―●― ― ド レ♭ レ# ミ ファ# ラ♭ シ♭ ド R ♭9 ♯9 M3 #11 ♭13 m7 R └ 半 ┴ 全 ┴ 半 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 全 ┘
オルタードスケール(オルタードドミナントスケール)は構成音からもわかるように、ドミナントセブンスコードに対して使用出来ます。
U―X(ツーファイブ)のX7で使用出来ます。
一般的には、マイナーコードへ向かうU―X(ツーファイブ)のX7で使用しますが、メジャーコードへのU―X(ツーファイブ)でも使用出来ます。
X7(♭9♭13)に対して弾くと、きれいに響きますが、テンションを含まないX7に使用することも出来ます。
ジャズだけでなく、ロックやポップスでも、ソロのキメフレーズ等で一瞬オルタードテンションを挟むとかっこよくなったりします。
いかに、オルタードテンションからコードトーンへ解決するか(アウトさせて戻るか)が、オルタードスケール(オルタードドミナントスケール)を使用する際のポイントになります。