サスフォーコードは、不安定で少し浮遊感のあるサウンドが特徴です。
とは、サスペンデットフォースの略で、譜面では、sus4と書かれています。
サスペンデットには、引き伸ばす、吊り上げるというような意味があり、3度の音を4度に引き伸ばしたのがサスフォーです。
コードがメジャーかマイナーかを決める3度の音が存在しないため、調性感の無いふわふわとしたサウンドが特徴です。
メジャー(I△やドミナントセブンス)コードに変化を与える形で、装飾音として使用されることがもっとも多いですが、augやdim同様に代理コードとしても使用できます。
W△のところで使用すると、W度のテンションは4th(11th)ではなく、#11thのため、違和感を感じると思います。
(W7の代理や装飾音と解釈すれば使用することは出来ます。)
ロックでも、メジャーコードやドミナントのリフに使用されることが多いです。
サスツー(sus2)というコードも存在し、これは3度を2度(9th)に置き換えたコードトーンを持っています。
サスツーも調性感はないですが、ルートと9thがぶつかっっているため、クローズボイシングで弾くと、不協和音のように感じることもあります。
ギターで弾くとadd9のように、綺麗に響きます。ふわふわというよりは、キラキラとした音が特徴です。
サスフォーコードの構成音は、
【R(ルート) 4度(4th) 5度(P5th)】
ルートがC(Csus4)の場合の構成音は
【ド ファ ソ】
となります。
サスツーコードの構成音は、
【R(ルート) 2度(9th) 5度(P5th)】
C(Csus2)の場合は
【ド レ ソ】
となります。
サスフォー(sus4)コードを最初に使用した、というか作り出したのは、私の認識に間違いが無ければビートルズのジョンレノンです。
ボブマーリーが、独特のコードサウンドについて質問したとか、エルビスプレスリーがジョンレノンの影響を受けて使用したという話を聞いたことがあります。
Csus4の構成音を五線譜で表すと以下のようになります。
┌――――┬┐ ├――――┼┤ ├――――┼┤ ソ (5) ├――●―┼┤ ファ(4) └――●―┴┘ ド (R) ―●―
Cとの違いは、3度の音が、長3度→4度に半音シャープしていることです。
押さえ方と、指板上の音を覚えてしまえばルートのポジションを移動するだけで弾けますので、
各ルートでの構成音や音楽理論的な語句の解説は省略します。
・指板上の音程の場所を覚えよう。
・音程の呼び方
・ギタリストが音楽理論に弱い訳
の内容をご覧下さい。
※それぞれ別ウィンドウで開きます。
サスフォーコードの代表的な押さえ方です。
6弦ルートのサスフォーコード
人|---|-R-|---|---| 人|---|-5-|---|---| 小|---|---|---|-4-| 薬|---|---|---|-R-| 中|---|---|---|-5-| 人|---|-R-|---|---|
5弦ルートのサスフォーコード
人|-5-|---|---|---| 小|---|---|---|-4-| 薬|---|---|-R-|---| 薬|---|---|-5-|---| 人|-R-|---|---|---| |---|---|---|---|
4弦ルートのサスフォーコード
小|---|---|---|-4-| 小|---|---|---|-R-| 薬|---|---|-5-|---| 人|-R-|---|---|---| |---|---|---|---| |---|---|---|---|
タブ譜上の表記は
R=ルート 4=フォース 5=完全5度
タブ譜の左の文字は運指
人=人差し指 中=中指 薬=薬指 小=小指
をそれぞれ表しています。