平行和音(Parallel Chord)とは、経過和音の一つです。
同一のコードフォームで半音で平行に進行することから平行和音と呼ばれます。
ドミナントセブンスやマイナーセブンスで目的のコードに向かって同一フォームで半音ずつ進行していく手法が用いられます。
簡単な例として、Um7からVm7に進行する際に、パッシングコードとして#Um7を挟む事が可能です。
但し、この場合コードフォームは同一のものにしなければいけません。
また、ジャズやブルースなどで、同一フォームのドミナントセブンスを平行移動し、次のコードに対してアプローチする事も可能です。
これが、平行和音です。
変化和音(Altered Chord)も経過和音の一つですが、これは同一ルートのAug7等を挟みコードトーンに変化を与える事で半音進行を作る手法です。
例えばTからWに進行する際に、Taugを経過する事で、TM7の5度とWM7の3度の間にTaugの増5度が入り半音進行が出来上がります。
これによって、次のコードに対してスムーズな進行を作る事が出来ます。
キーがCメジャーであれば
C―FがC―Caug―Fとなります。
Cの5度はG
Caugの増5度はG#
Fの長3度はAですね。
つまり、Caugコードを経過する事で
G(ソ)―G#(ソ#)―A(ラ)という半音進行が出来上がり、コードトーンがスムーズに繋がるようになります。
これが、変化和音です。